競馬の用語『ファミリーナンバー』とは?
ギャンブル初心者
ファミリーナンバーについて教えてください。
ギャンブル研究家
ファミリーナンバーとは、ダービー、セントレジャー、オークスなどの主要レースで活躍した牝馬の直系牝系を調査して分類したものだよ。
ギャンブル初心者
番号が高いほど優秀ということですか?
ギャンブル研究家
そうじゃないんだ。若い番号の方が優秀とされていた時期もあったけど、今はその限りではないよ。ただし、牝系を分類する上で便利なので、今でも使われているよ。
ファミリーナンバーとは。
「ファミリーナンバー」とは、ブルース・ロウ氏が競馬の3大レース(ダービー、セントレジャー、オークス)の創設以来の勝ち馬の母系を調査した結果、43頭の牝馬にたどり着きました。この43頭を、3大レースでの勝利数の多さに基づいて第1族から第43族に分類し、各族の牝馬と直仔に番号を割り当てたものです。ファミリーナンバーは、その後も番号が追加されてきましたが、若い番号が必ずしも優秀さを示すわけではなくなりました。しかし、牝系の分類に有用であるため、現在でも使用されています。
ファミリーナンバーの定義と起源
競馬におけるファミリーナンバーとは、馬の母系血統を数字で表すものです。その起源は19世紀のイギリスで、徹底した血統管理を行うために考案されました。血統書を発行する機関であるウェザービーズが、すべての繁殖牝馬に番号を割り当て、そこから子孫に同じ番号が引き継がれるようになりました。この番号は世代ごとに1ずつ大きくなり、例えば「ファミリーナンバー1」を持つ繁殖牝馬の子孫はすべて「ファミリーナンバー2」を持ちます。
ファミリーナンバーの分類方法
-ファミリーナンバーの分類方法-
ファミリーナンバーは、血統解析において個体の血縁関係を示す数値です。その分類方法は、主に2つのカテゴリーに分けられます。
-1. 直系ファミリーナンバー-
直系ファミリーナンバーとは、ある個体と何世代前に遡った祖先との血縁関係を表す数値です。同じ祖先から何世代前の分岐点があるかによって、ファミリーナンバーが異なります。たとえば、「F1」は父と娘、「F2」は祖父と孫娘、「F3」は曾祖父と曾孫娘といった関係性を表します。
-2. 枝分ファミリーナンバー-
枝分ファミリーナンバーとは、ある個体と共通の祖先を持つ別系統の個体との血縁関係を表す数値です。この場合、分岐点となるのは直系ではない個体になります。たとえば、「D1」は従兄妹、「D2」は従甥姪、「D3」は従曾孫姪といった関係性を表します。
ファミリーナンバーの現在の活用
ファミリーナンバーの現在の活用においては、競走馬の血統を把握するために広く利用されています。生産者は、特定の血統が得意とする距離や適性などを判断するためにファミリーナンバーを用いています。また、馬主にとっても、過去の家族構成がどのようなレースで活躍したかを確認することで、出走を検討する際の参考情報として活用されています。さらに、競馬新聞や専門雑誌でも、ファミリーナンバーが記載されており、読者は馬の血統背景を簡単に把握することができます。
番号と血統の優秀さの関連性
-ファミリーナンバーと血統の優秀さの関連性-
競馬において、「ファミリーナンバー」は、馬の血統を表す重要な指標です。この番号は、馬の母方の血統を遡った祖先までさかのぼって付与され、血統の優秀さを示しています。
一般的に、ファミリーナンバーが小さいほど、祖先が優秀な馬であることが多く、血統の質が高いとされています。これは、優秀な馬が多数輩出された牝系(母方の血統)は、繁殖能力や身体能力に優れた遺伝子を保持していると考えられるためです。
例えば、日本で最も成功した牝系と呼ばれる「牝系1号族」は、ファミリーナンバーが1で、歴代に多くの名馬を輩出してきました。このように、ファミリーナンバーは、馬の血統を評価するための重要な手がかりとなり、競走成績を予測する際にも役立てられています。
ファミリーナンバーによる牝系分類の利便性
ファミリーナンバーによって牝系が分類されるメリットは、血統を調べるときに非常に便利です。馬の血統は母から受け継がれていく「牝系」と、父から受け継がれる「牡系」で構成されています。従来は牝系の記録は個々の馬ごとに記載されていましたが、ファミリーナンバーによって牝系が体系的に管理され、血統を遡る際に非常に役立ちます。この分類によって、特定の牝系に属する馬の血統を系統的に把握し、その関連性や特徴を確認することができます。