競馬の用語「肢巻き」とは？その種類と目的を解説

競馬の用語「肢巻き」とは？その種類と目的を解説

肢巻き（バンデージ）とは

肢巻きとは、競走馬の脚部に巻かれる包帯のことです。肢巻きは馬の脚部の保護とサポートを目的として使用され、主に予防的と治療的な2つの種類があります。予防的な肢巻きは、脚部への衝撃やケガを防ぐために巻かれます。一方、治療的な肢巻きは、すでにあるケガの治療や回復を促進するために使用されます。

肢巻きの種類

肢巻きの種類

肢巻きには、大きく分けて3種類があります。1つ目は、トレーニングやレース後に使用される「クールダウン巻き」。これは、脚の炎症や腫れを抑えるために冷湿布や氷嚢を巻く方法です。2つ目は、脚の保護を目的とした「テーピング」。蹄や脚部の怪我や、脚に負担がかかる競走の前に施されます。3つ目は、病状に応じて使用する「固定巻き」です。骨折や靭帯損傷などの重篤な怪我を治療するために、脚部を固定します。

肢巻きの目的

「肢巻きの目的」

肢巻きは、競走馬の脚部を保護し、以下の目的を果たします。

* 保温と冷却肢巻きは、筋肉の保温または冷却に役立ち、血行を改善し、怪我のリスクを低減します。
* 圧迫肢巻きは、腫れや炎症を軽減するために圧力をかけます。これにより、血流が促進され、治癒プロセスが促進されます。
* サポートと安定性肢巻きは、関節や靭帯にサポートと安定性を与え、怪我や再発を防ぎます。
* 保護肢巻きは、環境や他の馬との接触から脚部を保護します。

肢巻きの注意点

肢巻きの注意点

肢巻きを使用する際には、正しい方法で行うことが重要です。間違った方法で肢巻きを施すと、馬に痛みや不快感を与えたり、怪我を悪化させたりする可能性があります。まず、肢巻きは巻く前に必ず清潔にしておく必要があります。また、肢巻きを巻くときは強く締め付けすぎないように注意しましょう。適切な締め付け具合は、肢を軽く押したときに指が入る程度です。さらに、肢巻きを巻く際は、肢の動きを妨げないようにすることが大切です。肢巻きが擦れて炎症を起こさないように、肢と直接触れる部分には緩衝材などを挟んでおきましょう。

肢巻き使用時のトラブル対処法

-肢巻き使用時のトラブル対処法-

肢巻きを使用する際、まれにトラブルが発生する場合があります。以下に主なトラブルと対処法を挙げます。

* -肢巻きがずれる-肢巻きが緩すぎるとずれることがあり、馬の動きを妨げたり、怪我につながったりします。肢巻きを適切に締め、必要な場合はテープなどで固定します。
* -肢巻きが食い込む-肢巻きがキツすぎると食い込み、馬に痛みや炎症を引き起こす可能性があります。肢巻きを緩め、患部を冷やして炎症を抑えます。
* -肢巻きによる皮膚炎-肢巻きが湿っていて清潔でない場合、皮膚炎が発生することがあります。肢巻きを定期的に交換し、患部を清潔で乾燥した状態に保ちます。