競馬用語『カンカンば』の由来と役割
ギャンブル初心者
競馬の用語『カンカンば』について教えてください。
ギャンブル研究家
『カンカンば』は、負担重量を計る検量室のことを指す用語です。
ギャンブル初心者
なぜ『カンカンば』と呼ばれるのでしょうか?
ギャンブル研究家
『カンカン』とは負担重量の単位『貫〔かん〕』を指し、『カンカンば』は『貫を看〔み〕る』つまり『看貫〔かんかん〕』が由来です。
カンカンばとは。
競馬用語で「カンカンば」とは、検量室のことです。「カンカン」とは騎手の負担重量を表し、検量室では騎手が鞍や鉛の重さを含めた負担重量を秤で計り、規定の重量を満たしているかを確認します。この言葉は、「貫を看る」という「看貫」に由来しています。
検量室とは何か
検量室とは、騎手の体重測定を行う施設です。競馬では、騎手の体重が馬の負担に影響するため、公平性を期すためにすべての騎手の体重を調整します。検量室では、騎手がレース前に裸で体重測定を行い、規定された体重に調整するために鉛の重りを身に着けたり、サウナで減量したりします。さらに、レース後の検量もここで行い、騎手の規定体重との差を調査して、体重超過や不足があった場合は罰則が科せられます。
カンカンばの語源
競馬の世界でよく耳にする「カンカンば」という言葉。この独特な響きを持つ言葉の語源について、諸説があります。
一つは、太鼓の音を表す「カンカン」から来ているという説。競馬では、レース開始の合図として太鼓が叩かれるため、そこから派生したと考えられています。
もう一つは、馬の駆ける音が「カンカン」と聞こえることから来ているという説です。馬の蹄鉄が地面を叩くリズムが「カンカン」と聞こえ、そこからこの言葉が生まれたとされています。
いずれの説も、競馬の臨場感や躍動感と結びついていることがうかがえます。
騎手の計量方法
「騎手の計量方法」
競馬の騎手はレース前に、体重を測定します。これは「計量」と呼ばれ、馬の負担公平化と安全性を確保するために重要です。騎手の体重は斤(きん)という単位で表され、1ポンドは約450グラムです。騎手の体重が決められた斤量より重いと、余った体重分を「おもり」として鞍に装着しなければなりません。逆に、不足している場合は、おもりを装着することなく出走できます。計量は公正に行われ、レース前に騎手は裸足で騎手服のみを着用して体重計に乗ります。
カンカンばの役割
カンカンばの役割は、主に3つあります。まず、出走馬の識別です。カンカンばには個々の馬を特定するための番号が記載されており、レース中に馬が識別しやすくなります。
次に、騎手の確認です。騎手のゼッケン番号がカンカンばに記載されており、騎手と馬の対応関係を把握することができます。
最後に、馬券の的中確認です。レース終了後、掲示板などにカンカンばが掲示され、的中した馬を確認できます。これにより、馬券の払い戻しをスムーズに行うことができます。
由来と歴史
競馬用語の「カンカンば」は、その独特の響きから競馬場ではおなじみの言葉です。その由来は古く、江戸時代まで遡ります。
当時は、馬の調教を指示する際、鞭を「カンカン」と打ち鳴らしていました。この音が転じて、「馬を走らせる」という動作を意味する「カンカンば」という言葉が生まれたと言われています。