競馬用語『胸囲』ってなに？

競馬用語『胸囲』ってなに？

胸囲とは？

競馬用語「胸囲」とは、馬の体の特定部分の周囲の長さを表すものです。具体的には、馬の胸の前方から、肩甲骨のすぐ後ろを通る最広い部分の周囲を指します。胸囲は、馬の体のサイズや体格を表す重要な指標とされています。

胸囲を測る理由

胸囲を測る理由は、単純に馬の体格を把握するためだけではありません。胸囲は馬の心肺機能と密接に関係しており、レースでのパフォーマンスを予測する重要な指標の一つとされています。胸囲が大きい馬は、呼吸器系が大きく、より多くの酸素を摂取することができ、持久力に優れている傾向があります。逆に、胸囲が小さい馬は、呼吸器系が小さく、酸素摂取量が限られているため、短距離戦に適しているといわれています。

胸囲の測定方法

胸囲の測定方法

胸囲は馬の身体を測定する重要な項目です。正確な測定を行うために、次のような手順に従います。

1. -測定場所の確認-馬の心臓のすぐ後ろ、肘のちょうど下に水平にテープを置きます。
2. -測定器具の使用-柔軟性があり伸縮性のあるメジャーテープや測定棒を使用します。
3. -測定方法-テープまたは測定棒を馬の身体に水平に巻き付け、最大の周囲の長さを測定します。
4. -単位の変換-日本競馬ではセンチメートル（cm）で測定されます。他の国ではインチ（in）で測定される場合があります。1インチは約2.54cmです。

胸囲の平均値と変動幅

-胸囲の平均値と変動幅-

胸囲の平均値は、馬種や性別によって異なります。サラブレッドでは、牡馬は約180cm、牝馬は約175cmが平均とされています。一方、繋駕速歩競走用の馬では、牡馬は約165cm、牝馬は約160cmが平均です。

胸囲には変動幅があり、一般的に訓練量の多い馬は胸囲が大きくなります。また、年齢や体調によっても胸囲は変動します。たとえば、若い馬は胸囲が小さい傾向にありますが、成長するにつれて胸囲が増加します。また、病気やけがをした馬は一時的に胸囲が減少する可能性があります。

胸囲と馬のパフォーマンスの関係

胸囲と馬のパフォーマンスの関係は、しばしば論争の的となるテーマです。一般に、胸囲が大きい馬は、より強力で、より速く走れると考えられています。これは、より大きな肺活量が持久力を向上させ、より大きな筋肉に酸素を供給できるためです。

しかし、胸囲の大きさだけが馬のパフォーマンスを決めるわけではありません。体質、訓練、コースの状態など、他の要因も考慮する必要があります。例えば、マラソンランナーは、スプリンターよりも通常胸囲が大きいですが、より速く走れるとは限りません。

結局のところ、胸囲が馬のパフォーマンスに及ぼす影響は、複合的なものであると考えられます。他の要因と同様に考慮する必要がありますが、それは馬の能力の全体的な評価における一因に過ぎません。