競馬用語『差し脚』の意味と使い方
ギャンブル初心者
差し脚について教えてください。
ギャンブル研究家
差し脚とは、レース中、後方から速い脚を使って前の馬を交わす戦法のことです。
ギャンブル初心者
つまり、後ろから追い抜いたり、先頭に立ったりすることですか?
ギャンブル研究家
そうです。先頭を目指す先手馬が差し脚を使う馬に負けても、再び相手を交わして勝てば「差し返した」といいます。
差し脚とは。
競馬用語の「差し脚」とは、レース中、後方に位置した馬が最後の直線でスピードのある脚を使って前の馬を追い抜く走法のことです。
先頭に立つ馬が後方から追い抜かれると、もう一度抜き返して勝利することを「差し返す」と表現します。
差し脚とは何か?
差し脚とは、競馬用語で直線コースで後方から一気に前を追い抜く力のことです。差し脚に優れた馬は、後方のポジションからでも、終盤に鋭く脚を伸ばして前を行く馬を追い抜く能力を備えています。差し脚の強さは、馬の筋肉量の大きさ、心肺機能、瞬発力などに左右されます。
差し脚のメリットとデメリット
差し脚のメリットは、先行馬の仕掛けに反応して加速し、それらを抜き去る能力にあります。先行馬の消耗を待つため、スタミナ温存が可能になり、最後の直線で鋭い末脚を繰り出すことができます。また、先行馬のペースが遅ければ、差し馬はより有利にレースを進められます。
一方、差し脚のデメリットとして、先行馬のペースが速すぎると、加速する余裕がなくなってしまう点が挙げられます。さらに、先行馬が失速せずに逃げ切った場合や、逃げる馬のペースが速くもないが遅くもない場合、差し馬は不利な展開に陥りがちです。また、差し脚が勝負の決め手となるレースは、馬場状態が良くてタイムが速くなる傾向にあり、脚部への負担が大きくなります。
差し脚の使いどころ
差し脚の使いどころは、レース展開によって異なります。一般的な使いどころとして挙げられるのは、以下のような場面です。
先行馬が早めのスパートでペースアップする際、中団から差し込む形。この場合、中団から徐々に位置を上げ、先行馬の手ごたえがなくなり、ペースがやや緩んだ隙を狙います。
逃げ馬がハナを切ったレースで、他馬が先行馬をマークして競り合いになっている際、後方から一気に追い込む形。この場合、集団が密集してペースが落ち着いてから差し込むことが多いです。
ハイペースのレースで、先行馬がペースについて行けなくなり、後続馬がまとめて追い込む形。この場合、早い段階で集団から後退した馬が、終盤にまとめて差し込むことができます。
ただし、差し脚は万能ではなく、以下のような場面では効果を発揮しにくい場合があります。
ペースが非常に速く、先行馬が最後まで逃げ切ってしまう場合。
先行馬が集団から大きく離れて、後続馬が追走することを諦めてしまう場合。
差し脚の力が強い馬が多く、先頭に競り合いの形になってしまう場合。
差し脚の適性馬
差し脚が通用する馬には、特定の特徴があります。まず、スピードがあり、最後の直線で鋭い追い込みを見せる必要があります。また、スタミナも十分で、長く良い脚を使うことも重要です。さらに、瞬発力に優れ、瞬時に加速できることが理想的です。
こうした特徴を備えた馬は、差し脚戦法が得意です。スタートから中団あたりに位置し、最後の直線で一気に仕掛けて、前の馬を差し切ることができます。
差し脚の代表的な騎手
差し脚の代表的な騎手として知られる騎手は数多くいますが、特に名を挙げられるのは以下の3人です。
1. -武豊騎手- 日本のトップジョッキーで、数々のGIレースを制覇。差し脚を駆使して後方から追い込む騎乗スタイルで知られ、「ターフの魔術師」の異名を持つ。
2. -岡部幸雄騎手- 武豊騎手と並ぶ日本の競馬界のレジェンド。こちらも差し脚の名手として知られ、東京優駿(日本ダービー)を4勝を含むGIレース通算23勝を挙げた。
3. -ミルコ・デムーロ騎手- イタリア出身の騎手で、日本の競馬でも活躍。差し脚の巧みさを買われて多くの有力馬に騎乗し、GIレースを数多く勝利している。