競艇用語『ボート』の特徴と構造
ギャンブル初心者
ボートとは、競艇で使われる艇のことですが、全長はいくつですか?
ギャンブル研究家
289.5cmです。
ギャンブル初心者
艇底の形はどうなっていますか?
ギャンブル研究家
現在は、艇底がフラットで中央部分にフィンがついているハイドロプレーン型が用いられています。
ボートとは。
競艇で使われる「ボート」には、全レース場で統一された規格があります。全長は約290cm、全幅は約134cm、重量は約75kgの木製ボートです。かつては底がV字型のランナバウトも使用されていましたが、現在は廃れています。現在は、底が平らで中央にフィンが付いたハイドロプレーン型が用いられています。一方、各レース場のボートのデザインは異なっています。
ボートの規格と形状
ボートの規格と形状
競艇に使われるボートは、日本モーターボート競走連合会(JMB)によって厳密な規格が定められています。まず、船体の長さは5.5メートル、幅は1.48メートルとされています。重量は選手が乗った状態で約330キログラムで、これは他のモーターボートに比べて軽量なのが特徴です。また、船体は半円筒形で、水と接触する面積を小さくして抵抗を減らしています。さらに、船首と船尾は鋭く尖っており、高速で水を切る設計になっています。
ボートの軽量化と耐久性
レースにおけるボートのパフォーマンス向上を追求する軽量化は、競艇業界において重要なテーマです。軽量化により、加速力とトップスピードが向上し、レースを有利に進めることができます。このため、ボートの骨格フレームや外装には、軽量かつ高強度の素材が採用されています。
同時に、競艇レースは激しい衝突や転覆などのアクシデントが発生する可能性のある危険な競技です。そのため、ボートには高い耐久性が求められます。軽量化と耐久性の両立を図るため、ボートの設計では、構造的な強化と衝撃吸収対策が施されています。船首部分には耐衝撃性の高い素材を使用したり、船体内に衝突エネルギーを分散させる構造を採用したりすることで、選手の安全が確保されています。
ランナバウトからハイドロプレーン型への移行
ランナバウトからハイドロプレーン型への移行
初期の競艇用ボートは、一般的にレクリエーション用のランナバウトが使用されていましたが、スピードと操縦性の追求により、より専門的なボートが開発されました。それがハイドロプレーン型ボートです。
ハイドロプレーン型は、船体の底部に特殊なハル形状を備えており、高速走行時に船体を水面から離して浮揚する仕組みになっています。この浮揚により、水との抵抗が減少し、より高いスピードを発揮できます。また、ハイドロプレーン型は、鋭角なターンも可能にする優れた操縦性も備えています。
ランナバウトからハイドロプレーン型への移行は、競艇のスピードと興奮を大幅に向上させ、現在ではハイドロプレーン型ボートが競艇の標準となっています。
各レース場毎の表面デザイン
各レース場毎の表面デザイン
ボートの表面には各レース場によって異なるデザインが施されています。これは、レース場のアイデンティティや地域性を表現するためです。例えば、東京ドームで行われるボートレースでは東京タワーを模したデザイン、ボートレースびわこでは琵琶湖をイメージしたデザインが施されています。
ボートの保管とメンテナンス
-ボートの保管とメンテナンス-
ボートを良好な状態に保つためには、適切な保管とメンテナンスが不可欠です。ボートを適切に保管するには、湿気や直射日光から保護された、乾燥した場所に保管することが重要です。また、ボートのカバーを使用して、ホコリや汚れから保護することも大切です。メンテナンスにおいては、定期的な洗浄とワックスがけを行い、ボートの表面を保護し、輝きを維持します。エンジンは定期的に点検し、オイルやフィルターを交換する必要があります。さらに、プロペラを定期的に検査し、必要に応じて修理または交換する必要があります。これらのメンテナンスを実施することで、ボートの性能と寿命を向上させることができます。