競艇用語『かかり』徹底解説

競艇用語『かかり』徹底解説

『かかり』とは何か？

競艇用語「かかり」徹底解説

「かかり」とは何か？

「かかり」とは、競艇において、スタートラインから離れてすぐの区間で、ボートが十分な速度に達するまでの状態を指します。スタート直後、ボートは加速し始めますが、まだ最高速度には達していません。この段階を「かかり」と呼び、ボートの性能やエンジンの状態によって、かかりの良さが変わってきます。かかりの良いボートは、素早く加速し、他のボートとの差を拡げることができます。

『かかり』が悪いと何が起こる？

「かかり」が悪いと、ボートがスタート時にうまく加速できず、ライバル艇に大きく遅れを取ってしまいます。これは、スタート直後の競争が非常に激しい競艇では非常に不利な状況になります。ボートが加速できないと、インコースや枠番の有利さを活かすことができず、レース展開が苦しくなります。さらに、スタートで遅れたことで、他のボートに囲まれ、ターンマークでの内側を走る「まくり」や「差し」などのテクニックも使えなくなってしまう可能性があります。

『かかり』が良いと何が起こる？

『かかり』の良いエンジンは、スタート時に加速力が優れ、他の艇を圧倒するほどのスピードを発揮できる点がメリットです。スタートでの出遅れは レース展開に大きく影響するため、『かかり』の良いエンジンは、トップスタートを切ってレースを有利に進めるうえで欠かせない要素となります。また、加速力に優れたエンジンは、コーナーワークにおいても有利です。スピードを落とさずに旋回することで、ライバル艇を引き離し、インコースを奪うことも可能です。さらに、『かかり』の良いエンジンは、直線コースでの追い抜きにも優れ、他の艇との競り合いを制して順位を上げることができます。

『かかり』を良くする方法

『かかり』を良くする方法

『かかり』を良くするには、いくつかのポイントがあります。まず、艇のバランス調整が重要です。重心が前すぎると加速力が弱まり、逆に後ろすぎると旋回性が悪くなります。適切なバランスは、艇がスムーズに加速し、カーブを無駄なく回れる点です。

また、プロペラ調整も欠かせません。大きすぎると回転数が上がらず、加速力が不足します。小さすぎると回転数は上がりますが、推進力が低下します。艇の重量や走路の状態に合わせて、最適なプロペラを選択することが重要です。

さらに、スタート時の動作にも注意しましょう。スタートの瞬間に力強くなだれ込むと、艇の姿勢が乱れて『かかり』が悪くなります。逆に、スムーズに加速すれば、艇のバランスが保たれ、理想的な『かかり』につながります。

『かかり』が競艇の勝敗に与える影響

競艇において、「かかり」とは、スタート時にボートが水面からどれだけスッと浮くかを示す重要な要素です。この「かかり」が、競艇の勝敗を大きく左右します。

スタート時にボートの「かかり」が良ければ、他のボートよりも早く加速することができます。これにより、有利なインコースを確保したり、進入を有利に運ぶことができます。また、スロットル全開でボートが水面から浮くタイミングが早いと、最高速度に達するまでの時間が短くなり、レースを有利に運ぶことができます。

一方、「かかり」が悪いと、スタート時に出遅れてしまいます。これにより、後方の不利なコースを取らざるを得ず、進入や追い上げが困難になります。また、ボートが水面から浮かないと、抵抗が増えて最高速度に達するまで時間がかかり、レースに遅れをとってしまいます。

したがって、競艇では「かかり」が勝敗に大きく影響するため、選手はスタート前の調整を丹念に行い、最適な「かかり」を実現しようとします。