競艇の道中とは？スタートからゴールまでの航走間を徹底解説

競艇の道中とは？スタートからゴールまでの航走間を徹底解説

道中の概念

道中の概念

競艇の「道中」とは、スタートからゴールまでの航走の過程を指します。この間、ボートレーサーは常に他の艇との位置関係を把握し、最適な航路を選択する必要があります。道中は大きく2つの段階に分類されます。

まず「回り足」と呼ばれるスタートから第1マークまでの区間です。この段階では、ボートレーサーはスタートから加速し、第1マークへの最も有利なコース取りを目指します。続いて「伸び足」と呼ばれる第1マーク通過後からゴールまでの区間です。この段階では、ボートレーサーは加速を維持し、他の艇との差を縮めたり広げたりして、勝利を目指します。

スタート後の展開

スタートの瞬間から激戦の幕開けとなる競艇。スタート後は熾烈なポジション争いが繰り広げられます。ボートは激しいターンを繰り返し、インコースを死守する艇と、アウトコースから攻め込んでくる艇とのせめぎ合いが続きます。レース序盤は、上位入着を目指す艇同士のバトルが繰り広げられ、観客の興奮も最高潮に達します。

ターン時の駆け引き

レースのターン時は、駆け引きの重要なポイントです。艇同士が内側に狭まり、ぶつかる危険性が増します。選手はターンブイにできるだけ近く高速で旋回することで有利な位置を獲得しようとします。

内側のコースに入れば最短距離で旋回できますが、他の艇と接触するリスクが高くなります。反対に、外側のコースでは旋回距離が長くなりますが、接触のリスクは低くなります。選手はリスクと利点を考慮して、最適なコースを選択します。

また、ターンでは艇の姿勢も重要です。選手は艇を傾けて抵抗を減らし、より高速で旋回しようとします。傾きすぎると転覆の危険性がありますが、傾きが足りない場合はスピードが低下します。選手の技術と経験が試される局面です。

中盤の戦況

-中盤の戦況-

スタートから第1ターンを抜けると、レースは中盤戦に突入します。レース展開が激しさを増す重要なパートで、各選手がインコースやアウトコースのポジションを奪い合ったり、仕掛けるタイミングを探ったりします。

この区間では、ボートの性能や選手のテクニックが大きく影響します。インコースを確保した選手は有利ですが、アウトコースの選手も差を詰めるチャンスがあり、入り組んだ展開となります。選手たちはモーターの調整や、波の利用などあらゆる手段を駆使して、順位を上げようと奮闘します。

ゴール前の攻防

ゴールに迫ると、ボートのスピードは最高潮に達します。熾烈な攻防戦が繰り広げられ、各艇が有利なポジションを争います。一艇が内側を固めようとするのに対し、他の艇は外側や内側からの追い抜きを狙って攻撃を仕掛けます。ボート同士の距離が詰まると、接触の危険性も高まり、極限の駆け引きが展開されます。この厳しい攻防を制した艇が、栄光のゴールテープを真っ先に切ります。