競馬用語『魚目』の特徴と評価
ギャンブル初心者
先生、『魚目』ってどういう意味ですか?
ギャンブル研究家
『魚目』とは、虹彩の色素が少なく、黒目の部分が青色に見える馬の目を指す用語だよ。
ギャンブル初心者
そうなんですね。黒目が青色に見えるのは珍しいですね。
ギャンブル研究家
そうだね。ただ、視力には障害はないんだ。でも、険悪な顔つきに見えるため、好まれないんだよ。
魚目とは。
競馬の世界では、「魚目(ぎょもく)」という言葉があります。これは、通常は黒いはずの馬の瞳の虹彩が、色素が薄くて黒目が青っぽく見える状態を指します。視力には問題ありませんが、いかつい表情に見えるため、好まれません。
魚目とは何か
魚目とは、競馬用語で、馬の目の角膜が濁ることで、水晶体が白く見える状態を指します。この状態は、加齢や外傷によって生じることがあります。魚目の程度は、軽度から重度までさまざまで、その重症度に比例して視力が低下します。軽度の魚目は、レースに大きな影響を与えませんが、重度の魚目は馬の視界を遮り、レースでのパフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性があります。
魚目の原因と影響
魚目の原因として考えられるのは、主に以下の二点です。一つ目は、遺伝的な要因です。魚目は常染色体の劣性遺伝子によって引き起こされるため、親馬が魚目を発症していた場合、その子馬も発症する可能性が高くなります。二つ目は、後天的な要因です。これは、子宮内の栄養不足や胎児の成長段階での感染症などが原因で発生します。
魚目の影響は様々です。視力障害を引き起こす可能性があり、特に夜間や薄暗い環境での視力が悪くなる傾向があります。また、魚目は角膜の形状に影響を与えるため、眼球のカメラ機能が低下し、視界が狭くなることもあります。さらに、魚目は目の構造に異常をきたすため、眼圧が高くなり、最悪の場合、失明に至る可能性があります。そのため、馬の健康管理において魚目は注意が必要な症状の一つです。
魚目の評価
-魚目の評価-
魚目は一般的にプラス評価がなされる調教指標です。 これは、魚目馬がレースで好走する傾向が高いことを示しています。魚目馬は集中力が高く、レースが近づくにつれて精神的に安定してくるため、レース本番で力を発揮しやすくなります。また、筋肉の状態も良く、馬体の張りやツヤも出てきます。
ただし、魚目も絶対的な指標ではありません。馬の能力やコンディション、レースの展開など、他の要因によって評価が変わる可能性があります。また、魚目が良くても、レースで力を発揮できない馬もいます。あくまで参考指標として捉え、他の情報と総合的に判断することが大切です。
魚目と性格の関係
魚目と性格の関係
馬の瞳の色が性格に関連するという説があります。魚目と呼ばれる濁った瞳を持つ馬は、一般的に気性が荒く、扱いが難しいと言われるのです。一方で、澄んだ黒や茶色の瞳を持つ馬は、温厚で素直な性格が多いとされています。しかし、これはあくまで傾向であり、個体差や環境要因によって性格は左右されますので、瞳の色だけで馬の性格を判断することはできません。
魚目を持つ競走馬の例
魚目を持つ競走馬の例
競走馬の中で、魚目を持つ馬は多くの場合、卓越した能力を発揮します。歴史上、数々の名馬が魚目を有していました。例えば、日本競馬史上屈指の名馬であるシンザンは典型的な魚目で、レースでは圧倒的な強さを見せていました。また、世界的にも有名な名馬であるマンノウォーも魚目を持ち、「世紀の競走馬」と称されました。さらに、日本の近代競馬を代表する名馬であるナリタブライアンも魚目を有しており、「皇帝」と讃えられました。こうした魚目の競走馬は、その優れた血統と能力を反映しており、競馬の歴史の中で輝かしい実績を残しました。