競艇の爽快感あふれる戦法『まくり』とは？

競艇の爽快感あふれる戦法『まくり』とは？

まくりとは？

競艇の戦法の中でひときわ爽快感にあふれるのが「まくり」です。まくりとは、レースの周回中に後方の艇が、内側の艇をオーバーテイクし、インコースを奪い取る攻撃的な戦法です。この際、インコースに進入する艇が速度を上げ、外側の艇に近づきます。タイミングを合わせてインコースに切り込み、一気に先頭集団へ躍り出ます。

まくりを決めるためのポイント

まくりを決めるためのポイントは、主に以下の3つです。

まず、展開を見極めることが重要です。トップクラスの競艇選手は、スタート直後の展開を素早く予測します。先行している艇の足の状態や戦法を瞬時に判断し、その隙を突くタイミングを見極めます。

次に、捲りコースを確保することが欠かせません。内側の艇が旋回に入るタイミングに合わせて、艇を外側に大きく振ります。このコース取りにより、内側の艇の旋回半径を大きくし、追い抜くためのスペースを確保します。

最後に、スロットルワークとターン技術が鍵となります。加速時にスロットルを大きく開け、一気に艇を加速させます。旋回時には艇を高速で旋回させながら、同時にスロットルをコントロールして失速を防ぎます。この高度な技術が、まくりを成功させるために必要不可欠となっています。

まくりが向いているレーサー

まくりが向いているレーサーには、特定の資質や特性があります。まず、高い直線速度を維持できることが不可欠です。加速力に長け、相手を引き離せるだけのスピードが必要です。さらに、果敢な性格も重要です。まくりはリスクを伴う戦法であるため、勝利を確信できる強い精神力が必要です。また、コーナーワークの正確さも要求されます。アウトからインに向かって回り込む際、他艇を追い越すためには正確なライン取りが不可欠です。これらの要素をすべて兼ね備えるレーサーこそ、まくりを駆使して勝利を収めることができるのです。

まくりのメリットとデメリット

まくりのメリットとは、大きく前を行く艇を抜いて優勝を奪う爽快感にあります。インコースからスタートした艇が、最短距離を攻めて外から一気に追い抜くため、観戦者にも大きな興奮がもたらされます。また、まくりは上位艇との直接対決となるため、一発逆転も狙える魅惑的な戦法です。

一方で、まくりのデメリットとして挙げられるのは、リスクの高さです。まくりは艇を大きく外側に膨らませるため、バランスを崩して転覆したり、他の艇と接触する危険性があります。また、外から追い抜くためにスピードを出し過ぎると、ターンで失速したり、他の艇に追突されたりする恐れもあります。このように、まくりはメリットとデメリットを併せ持つ戦法であり、高い技術と判断力が求められます。

まくり関連の用語

-まくり関連の用語-

競艇の戦法「まくり」は、水面外側のコースから一気に内側のコースに進入して先行艇を追い抜く豪快な技です。この戦法に関連する用語を以下に示します。

* イン逃げ スタート直後、最も内側の1コースから逃げ切る戦法。
* アウトコース 最も外側の6コースまたは3コース。まくりを仕掛けるには有利な位置。
* まくり返しのまくり 先行艇がまくりを仕掛けてきたときに、それを逆にまくり返す戦法。
* 差し スタート直後から先行艇を追い抜き、イン逃げなどとは違って内側を航行する戦法。
* 思い切り まくりを仕掛ける際の艇のスピードと勢い。