競艇のテクニック「モンキーターン」徹底解説
ギャンブル初心者
モンキーターンってなんですか?
ギャンブル研究家
ボートレースで、旋回半径を小さくして鋭く速いターンを行う技術のことです。
ギャンブル初心者
誰が最初にやったんですか?
ギャンブル研究家
飯田加一選手と言われています。
モンキーターンとは。
競艇における「モンキーターン」は、より小さい旋回半径と鋭い旋回速度を求めて生まれた旋回術です。ボート上で立ち上がりながらターンを行うことで、旋回半径を小さくします。この技法を生み出したのは「飯田加一選手」とされています。
当時はボートにカウリング(覆い)がなかったので、飯田選手が立ち上がると全身がむき出しになり、非常に危険でした。そのため、関係者からはなかなか受け入れられませんでした。しかし、飯田選手がコースレコードを更新し好成績を収めると、他のレーサーもこの「必勝ターン」を取り入れるようになり、現在ではほとんどのレーサーがモンキーターンで旋回しています。
モンキーターンにはさまざまなタイプがあり、レーサーによって異なります。
モンキーターンの誕生と背景
競艇のテクニック「モンキーターン」の誕生には、ボートレーサーの工夫が大きく関係しています。1950年代、カーブでの旋回速度を上げるために、レーサーたちはボートのハンドル操作を工夫しました。
当時はまだ操縦席が剥き出しの状態であり、レーサーは体重移動のみでボートをコントロールしていました。そこで、レーサーはカーブの手前で体をハンドル側に大きく傾け、旋回時により強いグリップ力を得ようとしたのです。この動作が、後に「モンキーターン」と呼ばれるようになります。
モンキーターンの特徴とメリット
モンキーターンの特徴とメリットモンキーターンは、競艇ボートの操縦テクニックで、ボートを大きく横滑りさせながら旋回する手法です。このテクニックの特徴は、旋回中にボートの横滑りが大きく、重心が外側にかかる点です。これにより、通常の旋回よりも高い旋回速度を実現できます。
モンキーターンの歴史
モンキーターンの歴史を紐解くと、その起源は意外にも競艇ではなかったことが分かります。この技法はもともと、水上スキーにおける「ラウンド・ザ・ブイ・ターン」という技術から派生したものとされています。このターンは、水上スキーを楽しむためのトリックとして考案されたものでした。
その後、この技術が競艇の世界に持ち込まれたのは、1960年代のこと。当時、ボートの出力向上に伴い、コーナーを高速で攻めるテクニックが必要とされるようになりました。そこで、水上スキーのラウンド・ザ・ブイ・ターンを応用したモンキーターンが誕生したのです。この新技術は、コーナーでの艇速を維持しつつ、内側に潜り込んでいくことを可能にしました。
飯田加一選手の偉業
競艇のテクニック「モンキーターン」の代名詞的存在である飯田加一選手。彼の偉業は、このテクニックを世に広めたことにあります。飯田選手は、1980年代後半からモンキーターンを取り入れたことでレースで圧倒的な強さを発揮。当時の競艇界では、他の選手が追随できないほどの圧倒的な成績を残しました。彼の成功は、モンキーターンの有効性を証明し、現在では競艇選手にとって必須のテクニックとなっています。飯田選手は、まさにモンキーターンの「父」と言える存在であり、彼の偉業は今後も語り継がれることでしょう。
モンキーターンにおけるレーサーの個性
モンキーターンにおけるレーサーの個性
モンキーターンは、レーサー個人の技術や特徴によって大きく異なります。例えば、旋回中に強くかかる選手は「垂れ」と呼ばれる状態でカーブを曲がります。反対に、旋回中に艇体を立てる「起こし」が得意な選手もいます。また、初期段階のターンを大きく行う「大回り」を得意とする選手もいれば、小さく切り返す「小回り」が特徴の選手もいます。さらに、コース取りや進入角度などにおいても、各レーサーが独自の駆け引きを持っています。それぞれの個性は、ボートのセッティングや自身のフォームによって左右され、レースごとに戦略を練って臨むことになります。